まあ、不思議な国会でした。国民のほとんどは別に郵政民営化に反対しているわけでなく、議論すればするほど、骨抜きになり、どうでもよくなるのじゃないか、さっさと決めて、年金問題とか、もっと優先すべき課題に取り組んでよというのが正直なところだと思いますが、民営化反対派は、マスコミにどんどん取り上げてもらい、それが国民的支持だと見誤って調子に乗りすぎました。
どんな世論調査を見ても、郵政民営化が優先順位で高いと国民は見ていませんが、賛成している人が多数です。そんな現実を見誤りました。まあ、小泉さんにはもう飽き飽きだという人もいらっしゃるでしょうが、特定郵便局長の利権を守るという主張に共感するのは、同じように利権がつながっている人たちぐらいで郵政民営化反対に回った人びとにとっては地獄の選挙になりそうです。
参議院での否決は、皮肉なことに、小泉政権の終わりになるどころか、ちょっと政権末期症状がではじめていた小泉さんをかえって勢いづける結果となりました。郵政民営化反対派との決着はきっと小泉さんの読みの通りになるでしょう。


それより興味が湧くのは、郵政民営化か民営化反対なのかという争点で自民党は選挙を展開するでしょうが、民主党はいかに選挙の争点を変えることができるのかというゲームが展開されることになることです。これはマーケティングの立場から見ても競争戦略のケーススタディとして興味をそそります。
反対か賛成かという選挙になると自民党の勝ち、ボタンをどうかけるのかという選挙になれば民主党の勝ちということになりそうです。
郵政民営化に賛成か反対かという自民党の打ち出す焦点が単純でわかりやすいだけに、民主党もよほど焦点をうまく絞らないと厳しい選挙になるかもしれません。
まあ、いずれが勝っても日本が大きく変わるとは一部の人以外は誰も思っていないので、政局が不安定になると株価が下がるという予想が大きく外れ、日経平均株価も上がりました。きっと、これで自民党も掃除が進みスッキリするだろう、政治ショーは小さなるつぼの中の嵐であって、経済にとってどうでもいいよという市場の判断ですね。
まあ、それよりは、これでさらに共産党も社民党も厳しい状況になるでしょう。社民党は消滅の危機を迎えます。今回の選挙は、郵政民営化反対派、社民党、共産党といった時代にあわなくなった人たちの「お掃除選挙」になりそうな気がします。
それにしても、マスコミは、政治オタクが主導権を握っているのか、政局ばかり語って、本質を報道しません。年金問題の時と同じです。まあ政治の裏事情をどれだけ通じているかの競争をやっているのでしょうね。

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