44f0b51e.jpgSWOT分析というのがあります。マーケティングの本によく書かれており、視点の置き方として、知っておいたほうがいいと思いますが、これがちょっとくせ者です。
それは、後の話として、まずはSWOT分析がなにかを説明しましょう。SWOTは、強み(Strength)・弱み(Weakness)・機会(Opportunity)・脅威(Threat)の4つの頭文字をとったもので、自分たちの会社や事業がどのような状況にあるかを、市場の状況(外部環境)と自社や自社の事業の潜在力(内部環境)の二つの視点で見て、戦略を考えていこうという方法です。
強みは、自社の得意とする点や活かせる資産や能力です。弱みは、自社が不得意とする点であり、不足している資産や能力のことです。機会は、今後生まれてくるだろうビジネスチャンスで、脅威は、新しい競合企業が参加してくるとか、価格競争が始まるとか、場合によっては、市場そのものがなくなるとかいった今後のビジネスに打撃となりそうな問題点です。
まず、なんらかの社会的な変化とか市場の変化を取り上げみましょう。たとえばインターネットの普及としましょう。それによって、ビジネスを広がったり、新たにチャレンジできることが描けたら機会です。そうですね。例えば、WEBで売れるようになり、コストの削減ができたり、お客さまの情報がデータベースにできたり、またデータベースを活用して、さらに新しいビジネスができそうだといったことです。逆に、脅威として、新規にインターネットの世界は、これまでと違った新しいタイプの会社が登場してくる可能性が高くなってきます。また、インターネットで販売できるようになると、これまでの築いてきた販売地盤が弱ってきて、強みが活かせなくなるかもしれないといったことが考えつきます。こういった懸念材料が脅威です。
強みは、どんな売り方をしても、我が社のブランドが効いてくるだろうとか、どこより安く生産できるノウハウがあるとかいった感じです。弱みは、インターネットについて知っている人が社内にいないとか、これまでの取引先からの反発があってなかなか手が出せそうにないと言う風に想定されることを列挙していきます。
それらを整理し、次に、マトリックスを描きます。そうすると、機会があって、自社の強みが活かせるゾーン、つまりそれ行けどんどんのゾーン、機会があるけれど、自社が不得意とする資産や能力が必要なゾーン、つまり頑張ったらもlのになるかもねのゾーン、脅威だけど、我が社の強みが活かせそうだという、ごりおし、差別化のゾーン、脅威であり、我が社に活かせる資産も能力もない、逃げるが勝ちの4つのゾーンができます。そうやって、我が社は、あるいは我が事業は、どのゾーンにいて、
どのようなことが課題であり、どのような基本戦略をとれば有利かを見極めていきます。
たしかにSWOT分析という視点は、マーケティングの基本戦略を考える際には役だってくれます。
ただ、冒頭に、「くせ者」と言いました。注意しなければならないことがあります。
第一に、枝葉末節な脅威は、いくらでも出てくるのですが、人はなかなか本当の脅威を認めたがらないものです。自分のビジネスが、現在の延長線でなんとかなるだろうという希望的観測に立ちがちだということです。嘘のようですが、そのために打つ手が遅れてしまったという会社や事業は少なくありません。また現在まだ表面化していない懸念材料を想定するのは決して容易なことではありません。
第二に、なにがチャンスであり、どのようなビジネスチャンスがあるのかを発見したり、判断するのも難しいことです。想像力が必要です。ありきたりな、誰もがおもいつくような機会をたくさん列挙しても、なかなかいいヒントはでてきません。普段から、ポジティブにものごとを眺めたり、どこにチャンスがあるのかを探索しつづけている人でないと、本質的な機会を見つけ出すことは難しいということです。
第三に、自社や自社の事業の弱みは、湯水のように列挙できても、案外どのような強みがあるかを分かっていない人が多いことです。第三者から見れば、うらやましい強みも、強みとして認識されていないのです。外部から指摘されてようやく強みが浮かび上がってくるということは珍しくありません。
上っ面のSWOT分析にならないようにするためにも、普段から、機会・脅威・強み・弱みを意識して、自社や自社の事業を考える癖をつけておくことをお勧めします。自然に状況や課題を、冷静に整理する能力が高まり、きっといいヒントの発見につながると思います。


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