012feff5.jpg国道173号線を北上するいつものドライブ・コースで、舞鶴に行ってきました。目的は、ちょっとご無沙汰していたインテリアアクセサリーと喫茶を兼ねたお店『NANA』(間違っているかな?)に寄っておしゃべりをすることと、新鮮な魚を仕入れることでした。舞鶴は、自宅からおよそ2時間30分で到着するコースなので気軽に出かけることができます。ところで、舞鶴は、明治以降の歴史の縮図みたいなところです。
歴史を刻む舞鶴
舞鶴は、「西舞鶴」と「東舞鶴」でずいぶん雰囲気が違います。地理的にも山を隔てており、住んでいらっしゃる方々の気質も違いがあり、「西と東でなにかと張り合う」関係だそうです。それには、理由があります。西舞鶴は、細川幽細で有名な「田辺城」の城下町で、東舞鶴は明治の時代に旧海軍舞鶴鎮守府が置かれ軍港の町として栄えてきたという歴史の違いがあります。今は東舞鶴のほうが賑やかですが、西舞鶴からすれば、あっちは新興都市で、こちらが本家だというプライドがあるのかもしれません。

東舞鶴は、赤レンガの町としても有名です。明治・大正の頃に築かれた赤レンガの旧倉庫群が、夜になるとライトアップされ、レトロな雰囲気をかもし出しています。「赤レンガ博物館」では、レンガの歴史を知ることができる珍しい博物館で、よくコンサートなどのイベントも開かれています。西舞鶴が江戸の太平の時代の歴史を残しているとすれば、東舞鶴は明治・大正時代の建築文化を残しており対照的です。

さらに舞鶴といえば、「舞鶴引揚記念館」があります。舞鶴は、引揚港のひとつで、また最後まで残った引揚港でした。日本の第二次大戦の敗戦時に、海外残留日本人は660万人とも700万人といわれており、民族大移動だったわけです。引揚が長引いたのも、約60万人もの人びとが、スターリン率いる旧ソ連によって、シベリアヘ連行され、長期間強制労働に従事させたためでした。今の若い方はご存じないでしょうが、帰らぬ子供を待ち続けた歌謡曲や映画「岸壁の母」でも有名な舞鶴です。


喫茶店で長話
話は長くなりましたが、例のインテリア・アクセサリーと喫茶を組み合わせた不思議な店「NANA」ですが、以前行った「いさみ寿司」の帰りにぶらりと寄ったのが最初でした。マスターのお話が面白く、お菓子を出していただいたり、お茶をだしていただいたり、ご親切なもてなしを受けてから、何度か立ち寄るようになりました。昨日は、カウンターにいらっしゃった鷲田マリさんを紹介されました。多分奥様だと思います。鷲田マリさんは、ユニークな方法で英会話を教える傍ら、国際NGO「難民を助ける会」でも活躍されていらっしゃいます。ついつい話が弾んで長居してしまいました。
お二方とも、マーケティングの世界の大御所である慶応大学の村田昭二先生とも親しくお付き合いをなさっていたそうで、そんなマーケティングという赤い糸が引き寄せたのかもしれません。

鷲田さんの本「マリさんの英語」

収穫
東舞鶴の「長谷川巳之助商店」で、干物と「紫うに」をゲット。さらに西舞鶴の観光客でにぎわう「とれとれセンター」のちょっと先の「橋本鮮魚店」で大好物の「白いか」と、地元で取れたまぐろをゲット。こんないい買い物して、グルメの人には申し訳ない気分です。




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