笑い話のようですが、アイデアを選ぶ際に陥りがちな罠です。アイデアをどう選ぶのかは、アイデアを考えるのと同じぐらい、あるいはそれ以上に重要です。
大ヒットした技術アイデアにしろ商品アイデアにしても、社内から無視されるのはまだしも、社内の猛反対の逆風をかいくぐって、かろうじて生まれたというものが多いのです。
一例をあげましょう。いまや人造皮革などのインテリアやファッション、医療分野、また眼鏡拭きにいたるまでに応用されている裾野の広い基礎技術である東レの超極細繊維の開発の経緯を聞かせていただいたことがあります。大ヒットとなり、今や、さまざまな分野で応用されるようになったこの超極細繊維の技術も、開発当初はなにの役に立つのかがわからず、会社から開発中止が命じられたそうです。かろうじて闇研究で、研究者の執念から生まれてきた技術です。もし、開発が中止されていたらと思うとぞっとしますね。

なぜ、「売れるアイデアほど殺され、売れないアイデアが生き残る」といった馬鹿げたことが起こるのでしょうか。理由はいたって簡単です。私たちは、以前にも書きましたが、「思いこみの世界の住人」だというということです。こういう条件を満たしていないといけないとか、こういったものしか売れないといった先入観から離れられのです。アイデアを評価するにしても、過去に売れたものの成功要因とか、自分自身の経験を当てはめようとしてしまうということです。

では、チェックしてみましょう。6つのアイデアがあり、先に進むためにアイデアを絞り込みたいとします。どういうふうに、アイデアを絞りますか。
’笋譴修Δ隼廚Ε戰好硲海鯀ぶ。
売れそうにないワースト3を消去していって、残った3つに絞る
その他の方法で絞り込む

そうですね、,△鯀択したとしたとしたら、「売れるアイデアほど殺され、売れないアイデアが生き残る」という逆説にはまりやすいということです。その他の方法ですか。それは、いろいろ工夫してみて下さい。画一的な方法はないと思います。というよりは、工夫するために考えるということが重要だと思います。

よく、「うちの会社はアイデアがでないんだ」とぼやいていらしゃる社長さんがいらっしゃいますが、そんな方ほど、アイデアがでたときに「そんな馬鹿なことを考えているから業績があがらんのだ。もっとましなアイデアはないのか」とおっしゃるものです。それではなかなかいいアイデアとは巡り会えないでしょうし、やがて誰もアイデアを出さなくなりますね。
アイデアは、気楽に出すべきなのです。馬鹿げたと思われるアイデアも、堂々と出せる雰囲気が大事です。私たちが、「思いこみの世界の住人」だという、いわば人間の習性を知っていれば、アイデアを考える際は、まず業界の常識とか、商品にまつわる常識を並べてみて、それを覆してみるという発想がまず生まれてきます。「アイロンは、コンセントにつないで使うもの」という常識を覆したのがコードレスのアイロンでした。「オーディオ機器はスピーカーがあるもの」という常識をくつがえしたのがウォークマンでした。こういった極端な例だけでなく、ヒットした商品、ヒットした事業は、業界常識からすれば「まさか!」という要素を持っています。「業界の常識」というのが、アイデアにとって最大の敵だということです。

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