大阪の大正区には独特の風情のある地域があります。人口の四分の一が沖縄出身の人たちで占められています。シーサが飾られた家があり、沖縄料理、また沖縄の食品などを扱っている店があったりで、街のなかに沖縄を感じさせてくれるスポットがあちこちにあります。それだけでなく、沖縄独自の楽器である三線(さんしん)や踊りのエイサーなどの伝統文化も若い人々に継承されいる地域です。
昨日は探検隊に参加し、その大正区の散策に行ってきました。沖縄文庫や沖縄物産店をやっている<「かじまや」さんでは、実際に三線(さんしん)を練習している教室風景を見ることができました。

今でこそ沖縄ブームで若い人たちにも人気がありますが、長い間沖縄の人たちは差別に苦しんできたことも事実です。100年ほど昔に、大阪で開かれた勧業博覧会の場外のパビリオンで、「未開人」として「琉球人」「北海道のアイヌ」「台湾の生蕃」「朝鮮人」など生身の人間が「陳列」されるという事件があったことはほとんど知られていませんし、長い間、押入れに隠れて三線(さんしん)を弾くということもあったようです。そういった差別は今でこそなくなったと思いますが、沖縄が基地問題でいまなお犠牲を強いられたままというのは健全ではありません。日英同盟は賛成、だけど基地は嫌というのでは確かに虫が良すぎぎますね。

人類館
人類館―封印された扉


うるま御殿夜は夜で、「うるま御殿」で、島唄ライブを聴きながら、泡盛と沖縄料理をみんな満喫したわけですが、若い人たちだけでなく、おばあさんが歌ったり、踊ったり、年齢に関係なくみんなで盛り上がるところが伝統文化ならではよさだと感じます。また文化を育てるのは地域だということをつくづく感じさせられた一日でした。

うるま御殿2

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