マクドナルドは、関西でマクドといいます。東京はマックですが、マックというとアップルコンピュータを思い浮かべてしまうので、やはりマクドのほうが、識別性も高くやや泥臭さを感じる店のイメージにもあっているように感じます。ちなみにフランスでもマクドというそうです。
しかし、2004年2月に就任された原田CEOは、 アップルコンピュータ株式会社の代表取締役社長 で、米国アップルコンピュータ社 の副社長だった人なので、やはりマックと縁が切れないのかもしれません。

低価格戦略の失敗から既存店舗への再投資を行い、2004年度の連結決算で黒字化を果たして立ち直ったと見えたマクドナルドですが、4月から「100円マック」という時代の空気が読めないことを懲りもしないでやっていると思ったら、2005年6月中間期の連結業績見通しを大幅に下方修正しています。
低価格が海外で成功したから日本でもやったということをどこかで読みましたが、「食」に関しても本当に多様で厚みのある日本の市場を甘く見すぎているのじゃないかと思います。日本をファーイーストの一国として見る間違いじゃないでしょうか。
オフィスのご近所に、関西の本拠地の店舗(プールやジムも併設されています)があるので、ランチの時に、時間がないときは時々利用します。だから、変化は肌で感じます。昨年は、経営立て直しの雰囲気を感じることができました。注文を受けた後に商品を作るオーダーメイドシステム「メイド・フォー・ユー」など既存店舗への再投資がなされ、実際に店の内容が改善されてきたと感じましたが、最近はまたちょっと停滞感があったように思います。現場は正直です。ほんとうに、ひとりの客としてなんとかして欲しいと切に願います。


キッズやファミリーに対して、価値のある商品を提供する「キッズとファミリー」がコンセプトだそうですが、立地によってはお客さまの大半がキッズやファミリーではない店もあるわけで、なにがなんでも同じコンセプト、戦略が先というのもどうでしょうか現場や顧客よりはチェーンの理想というダイエー中内さんの「チェーンストアの理念」を思い出してしまいました。