新幹線で東京に向かって、京都を過ぎ滋賀県に入ったあたりで、黄金色に輝いている畑に気がつきます。麦畑です。麦が熟してくる初夏の今頃は「麦秋」といわれ、陽光がきらきらと反射して波打つのがとても綺麗です。
そういえば小津安二郎監督の映画にも原節子がでていた「麦秋」という作品がありました。昔はたまにテレビでやっていたように思いますが今はどうなんでしょうか。
季節のズレということでは、もう少し前まで、新緑の季節には竹が黄ばんでいるのが目だちました。竹は常緑樹ですが、筍ができるころに一時葉が紅葉し枯れるからで、こちらは「竹の秋」というそうです。地方によるかもしれませんが、孟宗竹(もうそうちく)の旬はもう終わりで、淡竹(はちく)や真竹(またけ)のシーズンですから、竹の種類によってこの時期も違うのでしょうか。大阪の住まいのあたりは竹が多い場所ですが、孟宗竹(もうそうちく)なので、すでに新緑に変わりはじめてきています。
この竹に異変が起こっているといいます。
新緑の頃に山の緑のところどころが黄ばんでおり、なになのかなと思っていたのですが、産経抄(5月15日)にそのことが取り上げられていました。本来は、山の麓に生えている竹が、山腹や山頂付近にまで侵出し、杉などの木を枯らしているというのです。
筍をとったり、竹細工に使ったりして、人と竹は共生してきたのが、安い輸入品に頼るようになったということもあり、筍や竹を取らなくなったことで人に見捨てられた竹が「野性に目覚めてしまった」と書かれていました。グルメブームで、美味しい筍は結構需要があると思うのですが、そういった美味しい筍の産地は決して多くはなく、放置されたままの竹林が増えてきているのでしょうか。
日本の自然は、人が手を加えてきてバランスが取れてきました。しかし、人が手を加えなくなって今はかなり荒れてきているようです。自然も維持するのは手間もコストがかかります。日本は、国土の大半が山々であり、このことを決して忘れてはいけないのですね。
あったほうがいいというご意見をいただきました。
人気blogランキング控えめに復活させていただきました。

小津安二郎 DVD-BOX 第二集
筍をとったり、竹細工に使ったりして、人と竹は共生してきたのが、安い輸入品に頼るようになったということもあり、筍や竹を取らなくなったことで人に見捨てられた竹が「野性に目覚めてしまった」と書かれていました。グルメブームで、美味しい筍は結構需要があると思うのですが、そういった美味しい筍の産地は決して多くはなく、放置されたままの竹林が増えてきているのでしょうか。
日本の自然は、人が手を加えてきてバランスが取れてきました。しかし、人が手を加えなくなって今はかなり荒れてきているようです。自然も維持するのは手間もコストがかかります。日本は、国土の大半が山々であり、このことを決して忘れてはいけないのですね。
あったほうがいいというご意見をいただきました。
人気blogランキング控えめに復活させていただきました。

小津安二郎 DVD-BOX 第二集
![]() 美味しい飲み比べセットあります。酒米王様「山田錦」で仕込んだ至高の飲み比べ違いを感じてみ... |
トラックバック一覧
-
5. ビケ足場(ピケ足場)とは?
- [ビケ足場(ピケ足場)ビケ足場(ピケ足場)の構成部品]
- 2007年02月23日 10:47
- ビケ足場(ピケ足場)は安全・簡単・経済的な足場です。建築現場を美しい型で表現するという考えから「ビケ足場(ピケ足場)」と名付けられました。以来、低層・中層の建物には安全で素早く設置できるビケ足場(ピケ足場)が多く使用されることになりました。
-
4. 淡竹
- [東西南北・閑閑話]
- 2005年06月07日 07:04
- 家族みんな大好きの『淡竹』をいただいた。 孟宗タケノコに比べて細くて見栄えが悪いし、 タケノコの旬は孟宗の方が先だから、旬のありがたみという点でも、 淡竹タケノコは日陰の存在だったりするんだけど、 肝心の味はというと、ボクは断然淡竹に軍配を上げてしまう。 ボ
-
3. 何かを変えるということ(あくなき挑戦)
- [時事を考える]
- 2005年06月03日 02:50
- 何かを変えるということは難しいですね、スポーツを例にとって探ってみたいと思います
-
2. 日本語クイズ2
- [喜八ログ]
- 2005年06月01日 20:35
- 日本語クイズの第2弾です。 《問題》つぎの語句の「読み」と「意味」は? 麦秋 蚊喰鳥 三尺寝 黒南風 蝌蚪...
-
1. 街角アフター。
- [◎◎◎アキラ&まるの地球まるプロジェクト!!@信州松本〓序章〓◎◎◎]
- 2005年06月01日 13:02
- 2005年第一弾の旅の考察をしてみる。まず旅に出ていつも思うことは竹林の多さ。田舎に行こうが高速を走ろうが、市街地を少し外れると荒れ放題の竹林が必ず目につく。TVでも竹林への取り組みの特集がよく組まれているが、竹の有効な利用方法はないだろうか。昔は竹細...
コメント一覧 (12)
-
- 2005年06月03日 00:14
- ひかえめに、ランキング復活おめでとうございます♪
-
- 2005年06月02日 13:36
- ライブドアが夜になると極端に重くなり、いろいろ問題が起こっています。「どみ」さんのサイトは、キレイな写真でいっぱいです。URLは:http://domis.seesaa.net/
-
- 2005年06月02日 10:46
- はじめまして。トラバありがとうございました。
この記事にトラバの返信をさせていただきたかったのですが、どういうわけだかうまくいきません。
時間を変えて3回試したので、あとでまとめて届くようなことがありましたら削除願います。
お手数おかけして申し訳ないです。
-
- 2005年06月02日 09:50
- すみませんが続きです。5月27日付の記事にTBさせて頂きました。ご確認下さい。
-
- 2005年06月02日 09:48
- はじめまして、MARGARETです。
竹林の野生化問題はびっくりしました。筍は母の実家の田舎でとれる筍を食べていることが当たり前のように多かったので。取れたての筍はおいしいですよ。
難しい話ではありますが、同じようなことはスギやヒノキの放置問題にも言えることなんでしょうね。花粉症すごい多いですから。
-
- 2005年06月01日 20:38
- こんばんは。
いつも記事を楽しく読ませていただいています。
ちょっと強引な(?)トラックバックを送らせていただきました。
「麦秋」つながりということで・・・。
-
- 2005年06月01日 18:42
- 筍は掘るのが難しいのです。というか素人にはまず見つけられない。地表に顔を出すと、もうずいぶんと硬くなって味が落ちてしまいます。そのためにも普段から竹林を手入れしないとダメなんですね。
昔、和歌山の龍神温泉の上御殿で、夜分につまむものが欲しいとわがままを言ったら、筍の刺身を出してくださいました。採れ立ててでないと味わえない逸品です。
国産の杉林もそうですが、今は林業をやる人が少なくなって、本当に環境がおかしくなっています。
我々消費者も値段ばかりでなく、環境コストを意識する時期に来ているのかもしれません。
ところでランキング復活ありがとうございます。やっぱりあった方がなにかと便利です。
-
- 2005年06月01日 16:55
- 数年前までは、大家さんのおじいちゃんが、大家さんの竹林でとれる筍をくれました。おじいちゃんが亡くなってからは筍を採る人がいなくなってしまったみたいです。
-
- 2005年06月01日 15:48
- はじめまして。
竹のこと、身近に感じます。というのは、自宅周辺、会社周辺に竹林があり、孟宗竹が猛威をふるっています。「私有地につき進入禁止」と立て看板があります。竹の子シーズンに近隣に「竹の子狩り」を低価格もしくは無料で開放したら、もう少し整然とした竹やぶになるような気がします。いろいろな諸問題があるのでしょうかねぇ。でも、本当に困っています。
自宅の竹やぶは最悪で、やや強めの風が吹くと、竹同士がぶつかりあって、風情を通り越して騒音とも思えるほどです。竹細工の復活、建築資材としての見直しなどが興れば、減るのでしょうか…。
筍の取れ立ては、それはそれは美味しいのです。アク抜きしなくても、いいくらいです。地元に開放してほしいなぁ。
-
- 2005年06月01日 15:17
- お知らせTBありがとうございました。
よく竹林が荒れ、増加していると報道されますが、管理できていない側にも問題があると思っています。もちろんコスト、誰が管理すべきかという点もありますが。
昔は地震の時は竹林に逃げろと網の目のように張った竹の地下茎の特徴が良く知られていました。また他の樹木と違って中が空洞な竹は成長コストが低く、世界一成長が早い植物と言われています。
今回の大西様の記事で、環境と経済の調和の難しさ、竹の利点を見直すきっかけとなればと思っています。
-
- 2005年06月01日 13:53
- 中国では竹を建築現場の足場に使ってますね。そんな利用って日本じゃ無理なのかしら?
-
- 2005年06月01日 13:16
- TB失礼します。
間伐が進まない荒れ放題の山林と竹林が多いですね。電柱や建築材としての利用も無く、林業においては担い手不足もあるようです。信州でも間伐材の利用が取り上げられるようになりましたが、コスト面で外材に勝てないようです。材や食も「地物」が一番なんでしょうけど。
2007年問題やニートの問題なんかは「竹」など最高の"エッセンス"だと思うのですが、経済やカネよりもモノづくりや心を大切にする社会しか竹問題の解決策にならないのでしょうか?
ありがとうございます。
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。