2005年03月13日

パワーズ・オブ・テン Powers of Ten

八重洲の大丸で『チャールズ&レイ イームズ展』をやっていました。イームズ夫妻については、家具に興味に興味のある人は、革張りのラウンジチェアとオットマン、またプラスティックのスタッキング・チェアなどの作家としてなじみがあると思います。映像が好きな人、また科学が好きな人にとっては、なんといっても『パワーズ・オブ・テン』の作家です。



Eames‐the universe of design―椅子だけじゃありません!天才デザイナー、イームズのすべて。



『パワーズ・オブ・テン』は、公園にピクニックに来た夫婦がシートに寝そべるというごく日常的なシーンからはじまります。この二人を見る視点が10秒ごとに、10メートル、100メートル、1KMと、10のn乗で離れていきます。離れるに従って、二人の夫婦の画像から公園全景になり、さらに地球になり、太陽系になり、銀河となり、さらにその銀河も一点になる10億光年まで離れていきます、そこから超スピードでまた公園のふたりに戻り、寝ている男性が胸に置いた手になり、皮膚になり、細胞、分子、遺伝子、陽子と中性子のなかのクォークまでミクロの世界に入り込んでいきます。
大好きな映像です。1977年当時としては目を見張る映像技術だということだけでなく、視点の置き方、距離によって見えてくるものが変わってくることを見事に表現した作品です。

この映画のように、視点を自在に変えてものごとを見るとまではいかなくとも、すくなくとも複眼でものを見ることが必要な時代になってきているように思います。また複眼で眺めたときに新しい世界も見えてくるのだと思います。インターネットと既存メディアでも、複眼で眺めればもっと面白い世界が生まれてくるはずです。
いまは、ガバナンスの問題でライブドアとフジテレビが争っていますが、やがては、インターネットと既存メディアの融合でどのように番組やニュースが変わり、つまり現場の仕事が変わり、視聴者にとってよりよいものが提供できるのかというマーケティングの問題になってきます。もちろんそれをどのようにビジネス化して継続させるのかという問題もあります。できるだけはやく、そういうことが議論される段階に進んで欲しいですね。想像するだけでもエキサイティングな世界がいっぱいあるのですから。

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kinkiboy at 16:52│Comments(6)TrackBack(5)clip!変化への視点 

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この記事へのコメント

1. Posted by 鈴木弥奈子   2005年03月13日 19:32
ご無沙汰しまして、長く体調を崩してまして・・・・。で、1977年のこの作品を私の夫が大変「観たがって」ました。タイトルをわすれておりましたので、探しようが無くて長年
諦めて(でも、きれず)おりました。ありがとうございました。
ほんとに、映像の構成や発想もいいんですが「哲学的」と申しましょうか「生命」とか
「エネルギーはどこから?」なんて事をまじめに子どものように考えますよね。観終わったら「ちょっと、シアワセかな?」って思えるのは私だけでしょうか?根也は夫は仕事で
帰宅もおそいので、明日ゆっくりこの記事を観てもらいます。大西さんいつも、タイムリーな記事を有り難うございます。
2. Posted by 大西   2005年03月13日 20:40
鈴木様>お久しぶりです。ほんとうに科学とも、哲学とも思えます。あるいは、仏教的なものの見方ではないかというような気がします。
3. Posted by hoty   2005年03月15日 23:31
TrackBackありがとうございます。
手違いだと思うのですが、2回されていたので
一つを削除しました。


4. Posted by がりゅう   2005年03月19日 17:02
おかげさまでDVDを入手出来ました。やはり素晴らしいです。また何度も繰り返し見てしまいました。
ズームイン・ズームアウトの概念は既に知っていた筈ですが、その量を大幅に変えることで質的な変化を感じさせてくれるところが面白いと思います。
5. Posted by Nick   2006年05月29日 05:14
Nice site!
6. Posted by Judy   2006年05月29日 05:19
Well done!

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