昨日は、お食事に誘っていただいた方から、目の覚めるような新しいビジネスモデルのお話を聞かせていただきました。気分良く家に帰ってテレビをつけるとライブドアがニッポン放送株の35%を取得したという衝撃的なニュースが流れていました。
今年のはじめにフジテレビが、時価総額でフジテレビより小さいニッポン放送が筆頭株主だというねじれを修正するために株式の公開買い付け(TOB)を行うと発表してまだ一月に満たないタイミングです。
堀江社長が「ニッポン放送」というべきところを思わず「フジテレビ」と発言したことは、そこに本当の意図があることを象徴しているかのようです。それにしても、資本関係がねじれたフジ産経グループに目をつけたというのはさすがにライブドアですね。

株取得の狙いが見えない報道陣から「高値で売却し利益を出す狙いではないか?」という質問がでたそうですが、日本の報道はその程度なのかとがっかりします。もちろん、ビジネスですから、フジテレビとの提携などがうまくいかなければ、株を手放すことも否定できないでしょうが、ネット企業による既存メディア買収は、予想できる当然の流れだと感じます。

このニュースを見て、1996年にソフトバンクの孫社長が、メディア王マードック氏率いるニューズ・コーポレーションと組んで、全国朝日放送株の20%強を持つ旺文社メディアを買収、全国朝日放送の筆頭株主になったことが思い起こされました。こちらのほうは、翌年に朝日新聞が株を買い戻すことで決着がつきました。それで孫社長にダーティなイメージが残るということになってしまいましたが、インターネット企業が、事業の相乗効果を求めて、金融、メディア、そして音楽やスポーツ、さらに番組などのコンテンツ、そして通信などの分野をターゲットとしているのは世界の常識だと思います。
堀江社長が、ニッポン放送傘下のポニーキャニオンの持つ音楽や映像などをネットで配信するなど「ネットと既存メディアの融合」と意図を語ったことは額面通りの発言でしょう。

むしろ驚くべきは、ライブドアが、浮動株がほとんどないニッポン放送の1000万株規模の株をどうして取得できたのか、その情報力、また資金調達に転換社債型新株予約権付き社債を発行するという手法を使うアイデアのほうにあるように思います。こちらはスピード感を感じます。

ブログでも、このニュースはさまざまに取り上げられていますが「(私的)にうす解読」さんの「ライブドアの『戦略』」で、ライブドアの一連の話題づくりに関して見事な分析ありました。以下の4つのキーワードにまとめていらっしゃいます。
・速やかな意志決定
・最小の投資で最大の効果
・現状以外の前提条件を考慮しない
・最終的に本業に回帰している
付け加えるとすれば、「市場を味方につける」ということがあるかも知れません。

日本のメディアは、ある意味で暗黒大陸です。朝日新聞と読売新聞という、世界に類を見ない発行部数を持つ新聞社が支配しているわけですが、その経営実態は情報公開されておらず、闇のなかの世界です。巨額の赤字を抱えているのではないかとも言われていますが、情報公開されていないのでまったくわかりません。
日本の既存メディアは、インターネットにも乗り遅れ、新しいビジネスモデル(稼ぐしくみ)も生み出せないままに今日にいたっており、過去の資産や既得権益でようやく持っているというのが実態ではないでしょうか。既に斜陽産業の道を歩み始めているように思えます。今回のライブドアのような新規参入が刺激となって、新しいメディアの切り口やビジネスモデルが生まれてくることを期待したいですね。

参考
ガ島通信「ライブドアの狙いは?」
R30::マーケティング社会時評「(期間限定)ライブドア堀貴文社長質疑応答」
Espresso Diary「ニッポン放送←ライブドア。」
極東ブログ「新年好! ホリエモン」


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