2005年01月13日

どこまで走って、飛んでいく?富士ゼロックスのApeos

「会社の経営者らしき男が3人。そのうち2人はすでに会社でApeosを導入・活用しており、もうひとりは、まだApeosを知らない」という設定のストーリーで、その知らない経営者が、理髪店ではApeosが、新しい車のことだと勘違いし、ゴルフ場では 新しいドライバーだと想像して話しについて行けないという富士ゼロックスのコマーシャルが流れています。
全貌を明かさないで、なにだろうと思わせる広告を「ティーザー」といいますが、もうすでに、ブログでも話題になり始めています。昨年からの日産の「SHIFT」、さらにトヨタの「マークX」で、そして今回の富士ゼロックスの「Apeos」と、「ティーザー」の手法が目立つようになってきました。
あまり、何のCMかわからないものが増えてくるとフラストレーションが溜まるかもしれませんが、広告手法にも新時代が来ているように思います。WEBがテレビCMのあり方を変えはじめてきています。


テレビCMでは、「ティーザー」の手法で何だろうと関心だけを呼び覚ます。好奇心が旺盛な人は、分からないことが気持ち悪いのでWEBで確かめる。テレビとWEBとの役割分担で広告をより効果的にしようということだと思います。それで、あわよくば「あのCM知ってる?なんだと思う?」という口コミ効果を狙えます。

すれ違いざまのメディアと調べるメディア
背景には、確かにテレビコマーシャルを流すと、売り上げが上がるには上がるのですが、かつてと比べて効果が弱くなってきていることがあると思います。テレビコマーシャルは、すれ違いざまのメディアです。よほど変わったことをしないと、なかなか見てもらえません。
だからタレントを使って、注目度を上げようとするのですが、注目度は上がっても、タレントのためのCMか、商品のためのCMかわからない。CMは覚えていても、商品がなにだったか思い出せないことも多いですね。いずれにしてもメッセージが届かないのです。そんななかではは秀逸です。どの程度CMを投入しているのかは知りませんが、天藤製薬の「ボラギノール」は、おそらく費用対効果は抜群に高いCMでしょう。混雑している街を歩いていて、すれ違いざまに、人びとの目を引きつけ、振り返ってもらうというためには、よほどの仕掛けが必要になってきているということです。
WEBは、自ら検索し、クリックして調べに行くメディアです。いったんそういった自発的なアクションをとると一度で記憶に残ります。得られる情報量、情報の質もテレビCMとは比較になりません。
まだまだ、広告と言えば、テレビ、新聞、雑誌といった旧世紀型のメディアから組み立てるということが一般的でしょうが、WEBから逆算する発想が必要になってきているように思います。WEBに訪問して貰えば成功という広告のあり方も普通になってくるでしょう。広告のプランナーもインターネットの達人でないと通用しない時代ですね。

おひとり、おひとつのクリックが元気の素です。よろしくお願い致します。(^_^.)






kinkiboy at 12:06 │Comments(7)TrackBack(6)clip!マーケティング 

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1. Webで調べれば良いじゃんってこと?  [ atsushifxの七転八倒 ]   2005年01月14日 00:38
「会社の経営者らしき男が3人。そのうち2人はすでに会社でApeosを導入・活用しており、もうひとりは、まだApeosを知らない」という設定のストーリーで、その知らない経営者が、理髪店ではApeosが、新しい車のことだと勘違いし、ゴルフ場では新しいドライバーだと想像し...
2. やはりNo More TVは加速する!  [ ★いろもろ日記★ ]   2005年01月14日 10:31
いつも鋭い視点からの情報ありがとうございます。ライブドアが提唱してきたNo More TVって時代になりつつありますね。今後、Blogという媒体はその流れに拍車をかけていくものだと考えております。そして、トラックバックという交流機能により口コミ情報の広がりは計りしれな
3. CM: APEOS 2  [ Flower Power ]   2005年01月17日 14:32
昨夜、ApeosのCMについて、ちょっと書いた。 そうしたら、今日、既に富士ゼロックスのIPでここに訪れてくれた人が! 早いなあw この間も、東芝のIPでNUDIOのエントリーを覗きに着てくれた人がいたけれど、 結構メーカーの方々、ブログで世論調査してるのかも。 ちな
4. 結構気に入ってる  [ Baby Step ]   2005年01月21日 18:27
最近気になっていたCMの一つがこれ。 富士ゼロックスのApeosのCM。 最後の...
5. コマーシャルについて  [ Pulp Text ]   2005年01月21日 19:37
Apeosのコマーシャルに「ティーザー」という手法が用いられていることを「大西 宏のマーケティング・エッセンス」で知ったが、この番組とタイアップするような形のコマーシャルも何かの手法が用いられているのだろうか。
6. 結局Apeosって何?  [ M.H.Blogs ]   2005年01月26日 11:44
巷で大ブレイク中のApeos。「結局あれは何なの?」という話が出ておりますが、簡単に言えばデジタル複写機を中心に据えた文書システムソリューション、っていうことになりますが…こ〓.

この記事へのコメント

1. Posted by わき    2005年01月13日 13:33
この数年、一般消費財も増えてますよね。ティザー。

例えば、シャンプーとかカップ麺とか...。

こっちは、ネットとの関係もありますが、
それ以上にCVS・スーパー・薬粧・その他専門ルート...あらゆるところにデータ主義が浸透したことで、
出だしの配貨率と最初の売れ行きが、
商品寿命さえ決めかねない状況が深まってるってのがありますね。

...前倒しで、「ほら既にこんなにマス投下してます」って
チャネル説得強化するってわけです。

なんにしても、マスに負わせる役割が、
より狭く割り切ったものになってきてるのの
最大の理由はやっぱり言われるようにネットですね。
2. Posted by ハリマオ    2005年01月13日 19:03
ApeosのようなBtoB商品の場合、日経新聞で、情報を詳しく広告というのが定番だと思うのですが、テレビSPOTを入れるのは、異色だと思います。

Apeosの広告がどう展開するのか全く分からないですが、あの広告はティーザーじゃないかもしれませんよ。
Apeosって何をこのままずっと明かさないまま、話についていけない経営者が悶々としつづける方が面白いのだけど。

3. Posted by 大西    2005年01月13日 21:06
ハリマオ さん。どこまで計算しているのでしょうね。気が付くのは一部の人だけ。お客様の経営幹部はなにのことかわからない。それが実態だと思います。しかし、そういった実験に対して敬意を表したいと思います。
4. Posted by わに庭    2005年01月14日 09:21
テレビは子供アニメが主体なんで、CMで、ティザー手法のものはあまり見た覚えがないです。
どっちかというと、パロディシリーズの人気が高いかな?
「麒麟戦隊アミノンジャー」「ファンタ学園」のようなシリーズもの。
それから、アニメの場面をそのまま使って、台詞だけ変えたもの。「NARUTOカードゲーム」「ガンダムSEEDのNTTフレッツ・スクウェア」なんか、印象に残るし、次が楽しみ。
もとネタを知らなきゃわからない、ヲタ系CMも、アニヲタ番組の間に流せば効果抜群ですよ。
5. Posted by ハリマオ    2005年01月14日 10:36
富士ゼロックスのHP見ました、プレスリリースには、電子文書化によるソリューションを実現する新情報システム「Apeos」シリーズとありますね。http://www.fujixerox.co.jp/release/2005/0106_ap750_one.html
富士ゼロックスとしては、Apeosをソリューションとして打ち出したいが、
製品を出して、普通に広告してしまうと、ただのコピー機に見えてしまうという
ジレンマを解決する広告手段と見ました。
6. Posted by 天啼龍    2005年01月14日 12:01
私は以前製造ラインにいたので、商品の発想にうならされました。
「PCの機能を周辺機器に委譲する」というのはデジカメのPictBridgeなどでおなじみですが、消費者向けとして生まれた発想を業務システムにも適用するというのが「一本取られた」という感じでした。
でもよく調べれば、既存技術の焼き直しというのは他にもたくさんあるのかもしれません。
7. Posted by sukima_japan    2005年01月15日 09:07
TVCMでのティーザーは広告宣伝費を大量にかけることのできる
大手優良会社だからこそできる手法だったと思うのです。

・優良企業のCMだからこそ期待感が高い
・何だろうという気持ちが何回も芽生えないと、詳細情報を
 調べることは無いだろう

その点、「すぐに詳細を見ることが出来る」という点では、
WEBでのバナー広告などでは使える手法ですよね。

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