ビュワーン ビュワーン 走る
青いひかりの 超特急
時速250キロ
すべるようだな 走る
ビュワーン ビュワーン

これは、山中恒作詞・湯浅譲二作曲の「はしれ超特急」という歌です。メロディをご存知でないかたは、こちらのサイトへどうぞ。
財務省の2005年度予算概要を見て、思わず口ずさんでしまいました。
かつて新幹線は、日本の夢であり希望であり、豊かになっていく日本の象徴でした。今でも日本が世界に誇る鉄道技術です。しかし、悲しいことに、新幹線は「整備新幹線」という名前で、日本の財政破綻と地方疲弊という悪夢に向かってまっしぐらに突き進んでいく怪物になってしまいました。

2005年度の財務省の予算案は、朝日読売毎日日経のどの新聞の社説も酷評でした。当然です。日本を破綻させようとしているとしか思えません。問題は、関空の二本目の滑走路と、整備新幹線の予算を認めたこと。また地方への交付金も減らすといいながら、結局は現状維持という内容です。
さて、問題のひとつの整備新幹線ですが、地方の人々、特に新幹線整備に伴って仕事が発生する人たちには願ってもない話です。しかし、この整備新幹線は、国家負担だけでなく地方も財源を負担しなければなりません。ただでさえ苦しい地方経済にずしんと重い負担になってきます。国民一人当たり、住民一人当たりが負担する負債をあきらかにして国民投票や住民投票すれば、きっとない話です。
公共事業をめぐっては、地方の政治家と国会議員、地方の行政と官僚、また公共事業によって利益がもたらせる業者によって、税をむさぼり食うという構図が断ち切れません。こういった公共事業では、かならず経済効果を算出するのですが、あたったためしがありません。つくることを前提に数字をつくるのですから、奇跡でも起こらない限りあたるわけがありません。新幹線で地方が活性化するという幻想でしかありません。それよりは、経済特区によるさまざまな規制緩和を進めるほうがはるかに大きな経済効果があります。いまや、見事に世界一労働生産性が高くなったアイルランドが証明してくれています。
利権を求めて税金を貪り食う、そういった構造を変えることが本当の構造改革ではないのでしょうか。

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