プラセボ(placebo)は、プラシーボともいいますが、偽の薬のことです。プラセボ効果は、例えば頭痛を訴える患者さんに、薬としては全く効果もない澱粉でも、「頭痛薬です」と言って服用してもらうと、本当に頭痛が柔らぐ人が三分の一ぐらいはいるといわれており、そういった心理効果のことをいいます。
専門家の世界では、プラセボ効果はあるとか、ないとかの議論もあるようですが、まあ、昔から「病は気から」といいますから、場合によってはプラセボ効果もでてくるというのは納得できます。実際に効果のある薬も、プラセボ効果で、より一層効果が高まってくることがあるそうです。
こんな面白い話を聞いたことがあります。患者さんのなかには、若いドクターがカルテ通りに、いつもと同じ薬を渡しても、「若い先生の薬では効かなかった」と不満をいう患者さんが実際にいらっしゃるそうです。ドクターとの信頼関係で、薬の効果も違ってくるようです。
このプラセボはラテン語で、「喜ばせてあげる、楽しませてあげる」という意味ですが、実際の消費シーンでも、こういった心理効果が働いています。
私たちは、科学者でありませんから、機能や効果、また品質のデータを比較して購入したり使ったりしている訳ではありません。嗜好品の場合は特にそうですね。旅先で見つけた蔵元で、なんとなく、手作りの愛情が感じる容器やパッケージに入ったお酒に出会い、またいろいろお店の人からお話を伺って買ったものは格別に美味しく感じます。物語を楽しんでいるから一層美味しいのです。
嗜好品でなくとも、ブランドやパッケージによって、同じ性能や品質でも、評価もかわってきます。車ですらそうです。
プラセボ効果は逆に作用することもあります。アスピリンを服用する際、副作用があるかも知れないと言われた場合、胃腸の調子が悪くなったと訴えた人が6倍に増えたと言われています。ブランドもいったん傷がつくと、ちょっとした不具合や不満があると、やはりこのブランドだから駄目だということになってしまいます。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎し」ということでしょうか。
イメージの世界は怖いですね。

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