長居陸上競技場は、Jリーグのセレッソ大阪のホームグラウンドですが、昨日は、アメリカンフットボールの歴史に残るような劇的な展開となったゲームがありました。東西の学生チャンピオンを決める甲子園ボウル出場を賭けての関学と立命のプレイオフ対決でした。同率優勝でプレイオフに持ち込まれたのは、8年前の京大と立命の対決以来です。
ちなみに、甲子園ボウルの「ボウル」は、すり鉢やお椀の「ボウル」で、スタジアムのことです。高校野球と同じく、大学のチャンピオンを決めるのは甲子園球場です。
最終の第四クオーターを終わって、どちらも2タッチダウンの14点。タイブレークに持ち込まれました。サッカーで言うならPK戦です。交互にゴール前25ヤードから攻め合い、表裏の攻撃を繰り返し、点差が付いたところで勝敗が決まります。この激闘を立命館が制しました。
アメフトはわからないという方が多いとは思います。しかし、実際にこういった緊迫したゲームの醍醐味や観客の人たちの熱い応援を経験して、ファンになる人が案外多いのです。
さて、先日、「流れ(モメンタム)を掴む」ということを書きました。昨日のゲームの最初の流れ(モメンタム)をつくったのは関学でした。試合開始早々、シーズンで立命を苦しめたプレイに見せかけて、クオーターバックがそのまま走り切りタッチダウンを奪います。立命のディフェンスの反応を予測して、それを利用した攻撃でした。コーチ陣によるベンチワークの成功です。それで流れ(モメンタム)に乗って、関学が立て続けにタッチダウンを奪います。
しかし、立命も立て直してきます。第二クォーターにスーパーアスリート木下選手へのパスでタッチダウンを奪い、関学に傾いていた流れ(モメンタム)を打ち消しました。さらに後半開始早々の第一プレイで再び木下選手へのロングパスを決め同点。その後は、お互いが一歩も譲らず、タイブレークに持ちこまれる結果となりました。
昨日のゲームは、アメフトに限らず、他のスポーツ、またビジネスにも通じることがあったように思えます。まあ、それだからスポーツって面白いのだと思います。

諦めず、慌てず - 流れ(モメンタム)はやがてやってくる

相手に流れ(モメンタム)が傾いていても、「決して諦めない」という気持ちの大切さ、厳しい状況のなかでも慌てずに、やがて「流れは、自分たちのほうに傾いてくる」と信じて、ベストを尽くしていくと本当に流れは変わるという試合でした。両校ともに最後の最後までプレイに集中して粘りに粘りました。
拮抗した試合展開では、相手が勝っていたというよりは、自らのミスで崩れてしまい、せっかく掴みかけた流れ(モメンタム)を失ってしまうことが多いのです。

ひとりひとりが自分を出し切る

深夜のテレビで、関西地方だけこのゲームが放映されていましたが、Xリーグでおなじみというか、一般の方には「筋肉番付」でおなじみの河口選手が、どちらのチームのディフェンスも「ひとりひとりが自分を出し切っている」というコメントをしていました。その通りだったと思いました。これはチームプレイの鉄則です。弱いチームほど、弱いポジションをカバーしようとして崩れていきます。強いチームは、苦境に立てば立つほど、ひとりひとりが自分の役割のベストを尽くそうとします。それがチームパワーとなっていきます。

いい競争は、ファンを広げる

関西でアメフトに人気があるのは、これまで何度も劇的なゲームをやってきたからでした。関学、立命、京大が競り合い、また、他のチームもそれに加わって、王座をめぐる激しい競争の歴史があったからです。もともとは、アメフトといえば関学が毎年優勝していました。それを覆したのは京大でした。1982に京大が優勝して以来、甲子園ボウル出場は、関学が9回、京大が8回、、立命が6回ですから、いかに競り合ってきたをおあかりいただけると思います。また昨日の関学、立命のゲームに魅せられてファンになった人、ファンに戻ってきた人もきっといらっしゃると思います。

昨日は、こういった理屈抜きにいいゲームでした。まあこうやっていろいろ考えさせられるのもスポーツの面白さなのでお許しください。
関東では、今日、法政大と中央大が甲子園ボウル出場を賭けたクラッシュボウルが開催されます。そして、いよいよ12月19日は、甲子園ボウル。学生チャンピオンを賭けたゲームです。

さきほど新幹線の車窓から見事な富士山が見えました。何かいいことがあればいいですね。

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