大西 宏のマーケティング・エッセンス

リサーチで決まる

現代のマーケティングは、リサーチ能力の競争の時代といっても過言ではありません。
ただリサーチというと、偏ったイメージで理解している人が多いような気がします。アンケートでデータを集め、分析するというイメージです。しかし、それはリサーチのほんの一部に過ぎません。
確かに、マーケティング関連の本、特にリサーチ関連の本なども、いきなり調査手法や統計分析の手法が紹介されていることが多いのも原因のひとつかもしれません。
簡単にいうなら、数値データを集めて分析するのは、市場の構造がどうなっているのか、またどのような生活者の人たちの状況がどうなっているのかといった地図を描くためにするのであって、どこを目的地にすればいいのかとか、どんな方法で行けばよいかを地図は教えてくれません。
続きを読む

試行錯誤のケータイ・ビジネス

みなさんは、どのように携帯電話を利用されていますか?私の場合は、電話という機能以外では、圧倒的にメールです。家族間は、まずメールで連絡しあいます。次に多いのは、乗り換え案内とエキスプレスカードの新幹線予約です。新幹線予約は、携帯だと直前でも予約でき、急いでいるときは便利です。交通取締り情報のサイトも欠かせません。
最近は、暇なときにダウンロードしてきて「漢字ナンクロ」をやっています。あとは、たまに写真を撮るぐらいですか。私のエイジの人たちの利用を見ると、株価のチェックをしている人が結構多いですね。いずれにしても、PCのインターネットと比べ、利用目的は限定的です。続きを読む

オジサンの復権

長い間、オジサンはマーケティングの対象とはなりませんでした。相手にされなかったわけです。仕事ばかりの生活、人生を過ごしてきて、趣味はゴルフぐらい。日常生活では、家庭での発言力もなく、特に購買の決定権も持っていないのがオジサンというように捉えられていました。さらに、リストラの嵐の中で、オジサンはいじめにあってきました。もう余計者扱いです。
しかし、よくよく考えてみると変な話です。ドラッカーも、一番確実な変化は、人口動態だと指摘していますが、人口が多くて、可処分所得が多いのは、オジサン世代です。実にいい潜在ターゲットですね。続きを読む

不思議の国

政治の世界は、不思議な世界です。マスコミも、ヒステリックで、ほとんど理性が感じられません。感情的で、言葉は立派としても、まるで「艶歌」、「お涙」の世界の住民のようです。
マーケティングを考える上でも、参考になりました。「情」が効くといことです。
少なくとも、一国の首相が、「この程度の公約をやらなかったからといって問題でない」と発言しても、ほとんど批判されません。イラク人質問題で、マスコミも世論も、政府があれだけがんばっているのだからという流れの中で、「自己責任論」という日本独特の考え方が発明され、人質になった人たち、また家族にバッシングが起こります。
その後、冷静に、世界の世論や、本当の事情がわかってくると、人質になった人たちへの同情論が湧き上がってきました。この揺れが凄いですね。
年金の未納問題でも、不思議なことに、福田官房長官が辞めると、自民党は、潔いと批判されません。今回の法案が最悪とマスコミも騒ぐわりに、実際にこの法案を進めてきた公明党は、なんら非難されません。
日本は、きっと理性の社会でないのだと思います。「情」の社会なんでしょう。しかし、いろいろブレながら、結局は落ち着くところに落ち着いていきます。本当に不思議な社会です。
激動の社会は、カオス(混沌)の世界です。私達日本人は好むと好まざるにかかわらず、変化が何であるかを体験し始めたようです。
マスコミの人たちには叱られるかも知れませんが、その日の人気をとればそれですみます。マーケティングはお客様との長いお付き合いの世界です。マーケティングを志す人たちは変化に対して冷静に見つめる目を持って欲しいものです。
それにしても民主党のマーケティングのまずさにはがっかりですね。続きを読む

現場主義

今日のフジTV系列の「報道2001」で田中康夫長野県知事が出演し、「コモンズから始まる、信州ルネッサンス革命」について、また現在進められている市町村合併の問題点についての熱弁を振るっていらっしゃるのを聞きましたが、中でも重要なキーワードのひとつは、「現場主義」でした。
長野県では、県の職員が、たんに県庁で待ち構え、市町村のかたがたからの陳情を聴くということから、実際に市町村の現場で赴き、住民の方々と接し、また自分たちの目で確かめて行政を進めることで本当に必要なことはなにかが発見できるようになったということです。
以前にも書きましたが、「現場主義」はマーケティングで一番大切な考え方です。たとえば、どれだけ調査データを集めても、さまざまな統計データを眺めても、現場の変化を体感していなければ、それらのデータが、変化のシグナルを送っていても気づかないでしょうし、データが変化した背景にどんなことが起こっているのかすらわかりません。たんに報告書の体裁を整えるための飾りになってしまいかねません。
続きを読む

クレバーとワイズ

知力には、クレバーとワイズの2種類があると言われています。クレバーとは、計算能力があるとか記憶力があるとか、てきぱき仕事を処理する能力です。ワイズは、考える能力とか、全体を見渡せるとか先が読めると言った能力です。
クレバーという能力は、普通20才から25才でピークに達して、あとは衰えていくという実験はいくらでもあり、まず間違いないところのようです。ところが、ワイズという能力は、磨けば磨くほど、年齢が高くなっていってもどんどん向上していくそうです。救われますね。
続きを読む

農産品のブランド

連休最後の今日は、舞鶴で、白イカとイサキの刺身を買い求め、京都の伊根町で手に入れた古代米の日本酒「伊根満開」を呑みながらの趣味的な食事を楽しみました。
道中で、道の駅に寄るのことが多いのですが、最近は、野菜も、どのひとが作ったかという署名入りの野菜が増えてきました。買ったものが美味しいと、また、その農家のものを選んで買うようになってきました。電話して取り寄せたこともあります。気に入ったものを選べるというのはいいですね。
フランスでは、比較的早くから、ラベル・ルージュという品質保証の制度が生まれましたが、日本も、すこしづつ、農産品のブランド化が始まってきています。
続きを読む
モバイルにも強い
SFA営業支援システム
タイムラインも
営業ナビゲーターも標準搭載
スマートフォンでさらに
活用が広がります
actioncockpit
クラウドだから安心、便利、リーズナブル。
新世代SFA営業支援システム
アクションコックピット



そもそも
SFAとはなにかを知りたい方はこちら
SFAとは?
PR


記事検索
過去のエッセイ
講演・セミナー
講演・セミナーの講師ご依頼は
こちらまで
XML
  • ライブドアブログ