大西 宏のマーケティング・エッセンス

プロ野球合併問題-西武オーナー堤さんは世間を敵にできるか

ダイエー・ロッテの合併が時間切れというなかで、今度は、ロッテ・西武の合併が噂されています。本質を考えないでなにがなにでも合併を進め、負担を減らしたいたいというパリーグの執念を感じますが、世論調査結果でも1リーグ化反対が多く、合併は時間をかけて検討すべきが半数をしめている状況、、また合併反対の署名も100万人に達したといわれるなか、堤オーナーが合併に動くと、渡辺前オーナーや近鉄経営者に向けてだけでなく、社会の批判が堤オーナーにも向かっていきます。先月西武鉄道の総会屋利益供与事件で有罪判決がでたばかりの状況で果たして今の堤オーナーがそんなリスクをとるのかどうか見物です。続きを読む

民営化という言葉におぼれていないか?

郵政民営化問題は、自民党の反対派が気勢をあげていますが、どうみても、なにがなんでも票田を守るという悪あがきにしか見えないですね。理念が見えません。
逆に『民営化』が魔法の杖にように考えている人がいますが、そんなのは幻想です。市場はそんなに甘くありません。しっかりした経営があるから活力が生まれてくるのであって、民営だから活力が生まれるのではありません。
このところ、『民営化』の言葉のひとりあるきのなかで考えさせられる出来事が起こりましたね。続きを読む

ビジネスはふたつの新しいことを同時にすると苦労する

ビジネスラボという会社を立ち上げてもう4年が過ぎました。50歳過ぎてからの起業でした。営業活動の記録をデータベース化して情報を共有するソフトとサーバーをインターネットで利用するサービスを提供する会社です。昨年ぐらいからやっと流れが変わり、事業も安定的に伸びるようになってきましたが、それまでは大変でした。
アスクルを立ち上げた岩田さんが「ふたつの新しいことに同時にチャレンジするのは大企業にしかできない」とおっしゃっていましたが、そのことを痛いほど体験したように思います。営業部門の情報化という新しいこと。ビジネス分野でソフトをインターネット利用するという新しいこと。ふたつの新しいことが重なったビジネスにチャレンジしてしまったわけです。
しかも、設立して半年も経たないうちにITバブルが崩壊し、計画していた追加資金が絶たれました。また深刻な不況のなかで「経費削減」の波が押しよせるというダブルパンチ。しかし、何が幸いするかわからないのも世の中です。

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ゴーンさんの新たな挑戦。キーワードは 「SHIFT_ 」

それにしても、日産のゴーンさんは思い切った戦略にでたものです。昨日、横浜で行われた新車発表会で、2004年に国内市場に投入する6車種を一挙に公開しました。横浜は2010年に日産が本社を移転することになっており、中田横浜市長も熱いエールを送っていました。

「 SHIFT_ それはいままでの常識を変えること。そこに、新しい可能性が生まれる」

「 SHIFT_ 」(変革)をキーワードに、ゴーンさんのコミットメント(公約)である「日産180計画」の大詰めのステージに向けた挑戦がいよいよスタートします。これは、日産の企業イメージ戦略とそれぞれの車種のブランド戦略を連動させ「1×6=10」の効果を狙う高度なブランド戦略です。
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BMWをロバで動かす

TVのショー番組ではありません。実際に北京で起こった出来事で、3頭のロバに引かれていたのは超高級車「BMW760i」。購入したオーナーが、故障への対応が不十分なディーラーに対して行った抗議行動でした。続きを読む

ライブドアと共同通信

ライブドアが、報道部門を設置し独自のニュースコンテンツを提供するというニュース・リリースがあったことを「あざらしサラダ」さんのブログで知りました。参加型のメディアの実現をめざす面白い試みだと思います。
一方で、2ヶ月にわたって閉鎖状態になっていた共同通信の【署名で書く記者の「ニュース日記」】でしたが、ひさびさの投稿がありました。ご存じないかたもいらっしゃると思いますが、ライブドアの堀江社長に対して「個人攻撃ととれる表現」の記事が掲載されたことを端に、それを非難する膨大なコメントやトラックバックが投稿され、「2人で対応するのは物理的に不可能でした。沈黙を保ったことに関しておわびします」という状態になっていたわけです。ライブドアが近鉄バファローズを買収するという発表がある直前の出来事でした。
「ニュース日記」がほんとうに再開されるのかどうか分かりません。まだまだ及び腰という印象を受けます。ぜひインターネット時代ならではの報道の新しい可能性を追求していただきたいと願っています。
さて、片方はゼロからの出発で身軽なポータルサイト。一方は「失うもの」や「枠」があるという意識の強い伝統的メディア。どちらが読者にとって「魅力」ある報道を提供できるのかは見物です。「革新は周辺から起こる」という産業の歴史を絵に描いたような結末になるのでしょうか。
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三菱自動車は、さらに厳しい局面を迎えるだろう

先週のWBSで対照的な特集がありました。ひとつは、マツダが2001年9月から閉鎖していた宇品第2工場の操業の再開です。井巻社長は喜びに声を詰まらせていらっしゃいました。おめでとうございます。

もうひとつが三菱自動車の再建問題でした。倫理問題の責任者である古川副会長が工場で社員の人たちにお話をされていた様子が報道されていました。社員の人たちの表情は冴えず、また社員の人たちへのインタビューが許可されていなかったこともあり、マイクを向けられても、社員の人たちはただ黙ったままというのも今の三菱自動車の置かれている状況を物語っているようでした。
そして「社内の中を調べられるものは全部調べ尽くした」という事実上のリコール終了宣言がなされました。クレームをしらみ潰しのように再調査し、経営陣も社内の意識改革に真剣に取り組んでこられたことは事実だと思います。
そういった努力を感じるだけに、よけいに痛ましいのです。この先、新車発売が予定されていますが、さらにもっと厳しい茨の道が待ちかまえているように思います。それを乗り越えるだけの知恵がが生まれてくるのでしょうか。傷ついたブランド。それを再生させることは本当に難しいのです。
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大西 宏のプロフィール
マーケティングの実践の畑を歩んできました。生活用品・インテリア・化粧品・デジカメ・産業財など多くのジャンルに関わってきましたが、CI、人事システム、情報システム開発などのプロジェクトも体験しており本職がなにかを疑われそうです。
バブル以降、マーケティングは冬の時代であったと思いますが、昨今は、マーケティングを見直す機運が高まってきており嬉しい限りです。

■コア・コンセプト研究所代表取締役
■ビジネスラボ代表取締役

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