2009年07月04日
アウトドア派のムービーライフが広がるアクションカム
動画にしても写真にしても、撮ったものが面白ければ魅力がありますね。例えば、田舎に行くと、颯爽とバイクでサイクリングをしている姿をよく見かけますが、きっと走っている時の風景がムービーで撮れれば、後になっても、走っていた時に感じた風、また光や音を思い出し、繰り返し見てみたい動画になると思います。また、郊外の山に行くと、気持ちよさそうに飛行し、飛行しているハンググライダーを見ますが、どんな風に見えているのかも見てみたいものです。画質がいいというアプローチもいいのですが、たとえ画質はそこそこでも、そんな魅力のあるコンテンツが手軽に撮れ、ファイルサイズが小さく扱いやすいという切り口もあります。そんな切り口の提案をしたことがありましたが、タイミングが早すぎたのか、残念ながら製品化するに至りませんでした。
そんなアクティブなアウトドア派にぴったりのムービーが製品化されています。オレゴン社のActioncam ATC2Kという製品で、発売されてもう二年ぐらい経つので、アウトドア派の人たちには結構知れ渡っているかもしれません。
ニッチな市場であっても、よけいな機能をそぎ落とし、画質も割り切って(というかそれでもキレイとは思いますが)、大きなブランドがやってこない低価格で切り込む。それも引き算のマーケティングの例です。
たとえニッチであっても、市場をグルーバルに広げていけば、塵も積もれ山となるかもしれません。面白いアプローチです。
【レビュー】アクションカム ATC2K
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2009年07月03日
セブン&アイHDの厳しい決算
セブン&アイHDが平成22年2月期第一四半期の連結決算で、純利益が対前年で28.3%マイナスの237億円と大幅減益となったようです。非常に厳しい結果です。
百貨店事業とスーパー事業の不振、赤字を抱えるフード事業が足を引っ張った結果ですが、百貨店での安売り、またスーパーでの価格競争の激化を反映しているのではないでしょうか。百貨店事業やスーパー事業の不振は、これは他の企業も同じような状態で、気になるのは今や収益の大黒柱となっているコンビニエンス事業のほうです。
セブン&アイHD、3―5月期の純利益28.3%減、百貨店、スーパーが大幅減益
コンビニエンス事業で、弁当の値引き販売の禁止や廃棄が問題となりましたが、
そのコンビニエンス事業も、海外も含まれた数字なので、国内がどうなっているのかはわかりませんが、営業収益で対前年16.9%減、営業利益も3.2%減ということですから、コンビニエンス事業にも曲がり角がやってきているのではないかと感じさせます
決算短信では、国内はおおむね好調と書かれていましたが、セブンイレブンは国内の月次情報が一般には公表していないのでなんともいえません。
ライバルのローソンの第一四半期決算は、増収経常増益となりましたが、月次情報を見ると客数の伸びも鈍化しはじめ、客単価も4月、5月と連続で前年割れが始まっており、さらにセブンイレブンにしても、ローソンにしても、6月には関西圏、7月には関東圏の大市場でタスポ効果がなくなり、一段と厳しくなってくるのではないでしょうか。
それより、これまでコンビニエンスは、便利さを売り物に、定価販売でも伸びてきたのですが、この構図も終幕をむかえつつあるように感じます。不況が深刻化し、デフレ圧力が高まってくるなかで、セブンイレブンもついに、コカ・コーラなど、売れ筋の食品、飲料74品目を平均2割値下げせざるをえない状況となってきています。また追加で日用品の値下げも発表されていました。業態を超えた、スーパーやドラッグストアなどとの価格競争の始まりを予感させます。
デフレ不況:再来懸念 消費者、高まる低価格志向 PB隆盛、コンビニ値引き
「定番」値下げ セブン拡大 日用品16品目 スーパーに対抗
日銀はデフレスパイラルの懸念を否定していますが、この1〜3月期には過去最大の45兆円(年率換算)の需要不足を記録し、モノの生産に対して個人消費などの需要が追いついていない状態ですから、価格が落ちていくのは当然です。
さらに、多額の国債発行によって長期金利があがり、最悪の状態となっていくことも懸念されます。
市場の縮小と、デフレが深まってくると、小売業だけでなく、メーカーのマーケティングにも転換が迫られてくることは避けられません。ブランドとしての地位を確立すれば価格が維持できるという構図も崩れてきます。
Googleでアラートを設定しておくと、毎日新製品のニュースが山のように配信されてきます。ちらちらと見ていると新製品が過剰だと感じてしまいます。
なかには新製品としては新しさがなく、苦しいと感じるものも少なくありません。ユーザーをセグメントしすぎ、それでは市場が小さすぎるでしょうといいたくなるようなものもあります。既存品と微妙な違いしか感じないもの、機能を増やしただけ、ちょっとスペックを変えただけという新製品、店頭の棚を取りたいという意図が見え透いたラインアップ拡大など、まだ消費が伸びていたころの発想で生み出されてくるものが多いように感じます。
どんどん品種を増やして、その積み重ねで売上を伸ばすという発想も、そろそろ限界がきているのではないでしょうか。マーケティングにも転機がきているように思えます。新しい市場を切り開けるというものは別として、むしろ品種を絞る、より低価格で利益のとれる商品に置き換えるなど、引き算のマーケティングが必要になってきているのではないでしょうか。まだまだ未消化ですが、そんな気がします。
しかし、市場の収縮、またデフレ圧力を前提とした商品開発やマーケティングって、社内ではなかなか通らないかもしれません。後ろ向きに見えたり、いざ開発するにしても相当のパワーが必要でしょうからね。
【アンケート】東国原知事の今回の一連の行動で、東国原知事のあなたの評価は
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2009年07月02日
液状化現象
昨日のアンケートに多数の方々がお答えいただきました。ありがとうございます。今現在も回答数が増えていますが、選択肢による回答だけでなく、コメントの書き込みの多さに驚いているところです。
もちろん厳格なサンプリングを行った世論調査と異なりますが、自民党の皆さま、また東国原知事におかれましては、結果の数字だけでなく、寄せられた多数のコメントを参考にされることをおススメします。きっと地元に帰られ、支持者のみなさまからお聞きになっている声と大きくは違わないのではないでしょうか。
麻生さんも、経済対策を名目に、選挙対策としか思えないようなところにも巨額の国費を使ったものの、支持率が下がる一方で、さらに支持率の低下によって党内の求心力も失い、昨日の閣僚の補充という人事が、さらに決定的にイメージを落とす結果となってしまいました。だめ押しというやつですね。
今さらなぜ閣僚を補充する必要があるのかという疑問と、閣僚に選ばれたおふたりの実績や能力がどうかということより、いずれの人も二世議員だということは、いかにも皮肉であり、イメージが悪いように思います。
自民党が液状化現象を起こし、もはや政権担当能力を失ったという批判も起こってきていますが、一方の民主党も、小沢さんの西松問題、鳩山さんの政治資金規正法違反問題、郵便料金不正問題と不透明な問題が発覚し、なにか政治そのものが液状化しはじめたという印象すらあります。
液状化現象
もちろん、民主党の一連の不祥事発覚も政権交代阻止の動きのひとつという見方もあるかもしれませんが、それにしても民主党にも政権交代を目前にした政党の勢いを感じません。
お互いの敵失を突いたり、あるいはマスコミには関心があっても国民には関心のない政局がらみの動きはやめて、日本をどうするのかというグランドデザインを示し、さらに政策で競って欲しいものです。
この間の地方選での勝利も、民主党の勢いというよりは、自民党の政党としての能力の減衰、あるいは不信感からの支持率低下という色合いが濃く、よほどのハプニングでも起こさない限り、政権交代が起こる可能性は高いのですが、その割に世間が覚めた目で見ているのも、そういった日本の明日を構想するエネルギーが、与野党ともに不足しているからではないでしょうか。
いずれにしても、東国原さんなら、この閉塞感を破り、流れを変えてくれるという世の中の期待感は薄いようです。
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2009年07月01日
東国原知事は、結局男を上げたのか、それとも下げたのか
自民党からの出馬要請に、かなりきつい要求をつきつけた東国原知事ですが、地元での反対が多く、またマスコミが東国原知事を衆院選に担ぐことへの批判的な流れをつくったことも影響したのか、閣僚への起用や、候補としての起用も雲行きが怪しくなってきたようにも感じます。
また全国知事の所得ランキングでトップとなり、橋下知事のようにニュース番組ではなく、テレビ番組へのタレントとしての出演の多さを印象づけましたが、それもどう影響してくるでしょうか。
さて、みなさまは、東国原知事が、全国知事会の国への要求を自民党のマニュフェストに入れること、また総裁候補とすることを条件として、自民党出馬意向を示した今回の一連の出来事で、みなさまの東国原知事への評価は上がりましたか、それとも下がりましたか。アンケートを作成してみましたので、ぜひ参加してみてください。
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コシヒカリが特売でしか売れないそうだ
所得が伸びていないどころか減り始めたので、当然食料品や生活必需品への価格にもみなさん敏感になってきます。とくに外食から内食へ消費が移ってきているだけに、主食のコメの価格に対してはなおさらかもしれません。
昨年までは小麦価格が高騰し、パンの価格上昇したことが追い風となり、コメの消費が伸びたのが、今年になって消費が頭打ちとなり、価格にも影響がでてきているようです。とくにコシヒカリなどのブランド米が、特売をかけないと売れなくなってきているとか。
コシヒカリが特売でしか売れない(日経産業)
ブランドであっても、価格を押し下げる圧力が市場で働き始めていることは日々感じるところですが、コシヒカリ、特に新潟産コシヒカリの場合は他のコメと比べて価格差が大きく、買うのをためらい、コメのランクを下げるという心理が働き始めているのでしょう。
コメといえば、近くの百貨店でもやっていますが、地方に行くと道の駅などで、比較的割安な地元産のコメをその場で精米してくれます。試しに買ってみると、これがなかなか美味しい。コメの美味しさは、コシヒカリかどうかというコメの種類や産地もさることながら、、実は鮮度もそうとう影響しているのだと思います。つまり、コメの品質を左右するのは、流通過程にもあるということでしょう。
とくに、コメの偽装問題が起こってから、コメを購入する際にも本当に表示されたコメなのかと不安を感じてしまいます。偽装問題が起こったのも、最終的に品質に責任をもたない中間業者の経路を辿っていたからだと思いますが、主食のコメこそ、生産から流通、販売のプロセスを管理するしくみ、またより安く売れるしくみが必要だと感じます。
ネット販売のように、産地からの直送体制で産地が管理するか、販売の最終責任を負っている小売り業が管理するかのどちらかに主導権が移ることが健全ではないでしょうか。そのほうが価格も下がりそうですからね。
まあしかし、現実はさまざまな障害があって、言うは易く行うは難しということかもしれませんが。
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2009年06月30日
イオンがPBで第三のビール発売
昨日ビールの話を書いたら、イオンがサントリーとの共同開発で第三のビールを発売すると言うニュースがでていました。350ミリリットル缶で100円と二割程度安くしたいうことですが、第三のビールは、6パックで640円前後だと思うので、単品買いでないとお買い得感は薄いかもしれません。微妙です。350ミリリットルで年間3000万本の販売予定となっていますので、計画も控えめということでしょうか。
この第三のビールと言えば、キリンの「のどごし生」が独走しており、2009年6月25日までの累計販売本数が、60億本を突破と勢いが止まりません。低価格の魅力なのでしょう。しかし「のどごし生」の売上が、それ行けどんどんと伸びても、発泡酒、新ジャンルを含めたビール市場の収縮には歯止めがかかりません。
「キリン のどごし〈生〉」の累計販売本数が60億本突破!
さて、イオンにPB供給を行うサントリーは、「金麦」のヒットで第二位とはいえ、昨年のシェアから言えば、キリンが43.1%、サントリーが20.4%と差は大きく、サントリーがPBを供給することによって売上を積み増し、シェア19.2%のアサヒビールとの差を広げたいという気持ちは分かります。
しかし、同時に大手メーカーが寡占しているビールの世界に、PBの道を開いたことになります。パンドラの蓋を開けたことにはならないでしょうか。
昨日書いたように、ビールの市場も、商品ブランドが乱立してきて、なにがなんだかよくわからなくなってきたので、ブランド力がどこまで保てるのか怪しくなってきています。どうせ大手メーカーが製造しているのだから、より価格の安いPBで十分という消費者心理も働いてくるでしょう。
ところで、世界に目を移せば、ビール市場が伸びているのは、中国やインドなどのGDPが伸びている地域であり、世界最大の消費地は中国です。
世界のトップのベルギーのビール会社インベブがバドワイザーで知られる世界第三位のアンハイザー・ブッシュを買収し、世界のビールの25%のシェアを握るメーカーが誕生したのも、世界の覇権を賭けてのことだったと思います。
キリンビールは、アジア・オセアニア地域に照準をあて、現在海外比率が19%である酒税抜きの売上高を2015年には約30%に引き上げるという長期目標を掲げていますが、国内市場のビール市場の収縮や競争激化を考えると、それしかないだろうという気がします。それでも物足りないという株主さんもいらっしゃるかもしれません。
ところで、日本から海外へのビールの輸出数量は年年下降傾向にありますが、それは現地生産、海外企業への資本参加に切り替えた結果でしょうか。日本のビールメーカーのアジア・オセアニア市場でのブランド展開はどうなっているのでしょうか。どなたかお教え頂けないでしょうか。
ビール輸出数量
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2009年06月29日
種類だけ増えてよくわからなくなったビール
真夏日になると、やはりビールということになります。それでビール売り場に行くと、以前に比べると新製品が増え、b売り場も広くなってきたように感じます。ビール、さらに低価格の発泡酒、新ジャンルとカテゴリーを増やしながら、各社が競い合っているので、ずいぶん品種、品番が増えました。
よくブログなどでも、新製品を飲んだ感想を見かけますが、しかし実際に売り場に行くと、どれがどう違うのかよくわかりません。たまに試しに買って飲んでみても、ビールはほんのすこししか飲まないせいか、普通のビール、あるいはプレミアムビールが美味しいと感じてしまいます。
そういった新製品開発努力で、市場は伸びてきたのでしょうか。気になって、キリンビールのホームページを見ると、大手五社の課税数量の推移がありました。
キリンビール酒類市場データより引用
このグラフを見ると、一見して、全体としては衰退傾向だということはがわかります。さまざまな開発努力、マーケティング努力を行ってきたにもかかわらず、市場は収縮したという現実を物語っています。
低価格な発泡酒や新ジャンルを投入することで、市場の収縮度合いがこの程度で済んだともいえるかも知れませんが、タラレバは意味ないので、いずれにしても開発やマーケティングの努力をしたけれど、市場の収縮には歯止めがかかっていないということだけは否定できない事実でしょう。
市場が収縮しているなかで、品種や品番が増えると、小売り段階での効率は悪化します。単品当たりの回転率も落ちてきます。しかも価格競争も激しくなり、販売価格は下落します。挙げ句のはては、顧客にとってもなにがなんだかわbからないということになるのですが、各社とも競争に生き残ることを考えるために、あるいはシェアを少しでも伸ばそうと努力するので、新製品競争を止めることができません。あまり、健全なサイクルとはいえません。
消費支出が長期的に落ちてきているので、こういった悪いサイクルにはまってしまったカテゴリーはビール業界に限らず多いと思います。そういった発想を支えているのは、新製品を生み出していけば市場が成長するという楽観主義、あるいは、新製品競争についてこれなくなった企業が淘汰され、やがては勝ち残った企業が、残存者利益をとれるという考え方かもしれませんが、そろそろもっと違う発想に向かわないと、業界がどんどんやせ細っていくことにつながっていくようにも感じます。しかし当事者にはこのサイクルをおそらく止めることができません。
マーケティングの世界で「品種から品番へ」という言葉が生まれたのは、高度成長期が終わった1970年代でした。それ以降に、マーケットを細分化し、ポジショニングによって新製品を投入する機会を探るということがマーケティングの常識として定着してきたように思いますが、もうそろそろそういった手法も効かなくなってきたのではないかということです。
むしろお酒を飲まなくなった若い人が増えたこと、高齢化によって、お酒をよく飲む世代の飲酒量が減ってきている、さらに飲酒運転規制の強化というなかで、どういったことが求められてきたのかという原点から発想しないと出口なしではないかと思ってしまいます。
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